キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 平成25年度
この本の概要
きたみりゅうじ氏による情報処理技術者試験本「キタミ式イラストIT塾」の基本情報技術者試験本です。すべての解説をイラストベースで行っているため,とてもわかりやすい解説となっており,出題範囲が広く,また専門的な知識が必要となる基本情報技術者試験にとって,まず大切となる「解説書を一冊完読して,用語や計算に慣れること」ができる書籍となっています。またIT関連の書籍で定評のある金子則彦氏による過去問を抜粋した練習問題と解説も収録しています。シラバスVer.2対応。
こんな方におすすめ
- 基本情報技術者試験受験を考えている人
- まず1冊を通じて読むことができる本を探している人
- いちばん最初に読む基本情報技術者試験関連の書籍を探している人
目次
- はじめに
- 目次
- 本書の使い方
- 基本情報技術者試験とは?
Chapter0 コンピュータは電気でものを考える
0-1 ち〝びっと〟だけど広がる世界
- たとえばこんな感じで広がる世界
Chapter1 「n進数」の扱いに慣れる
1-1 よく使われるn進数
- 2進数であらわす数値を見てみよう
- 8進数と16進数だとどうなるか
- 基数と桁の重み
1-2 基数変換
- n進数から10進数への基数変換
- 10進数からn進数への基数変換(重みを使う方法)
- 10進数からn進数への基数変換(わり算とかけ算を使う方法)
- 2進数と8進数・16進数間の基数変換
Chapter2 2進数の計算と数値表現
2-1 2進数の足し算と引き算
- 足し算をおさらいしながら引き算のことを考える
- 負の数のあらわし方
- 引き算の流れを見てみよう
2-2 シフト演算と,2進数のかけ算わり算
- 論理シフト
- 算術シフト
- かけ算とわり算を見てみよう
2-3 小数点を含む数のあらわし方
- 固定小数点数
- 浮動小数点数
- 浮動小数点数の正規化
- よく使われる浮動小数点数形式
2-4 誤差
- けたあふれ誤差
- 丸め誤差
- 打切り誤差
- けた落ち
- 情報落ち
Chapter3 コンピュータの回路を知る
3-1 論理演算とベン図
- ベン図は集合をあらわす図なのです
- 論理積(AND)は「○○かつ××」の場合
- 論理和(OR)は「○○または××」の場合
- 否定(NOT)は「○○ではない」の場合
3-2 論理回路と基本回路
- 論理積回路(AND回路)
- 論理和回路(OR回路)
- 否定回路(NOT回路)
3-3 基本回路を組み合わせた論理回路
- 否定論理積回路(NAND回路)
- 否定論理和回路(NOR回路)
- 排他的論理和回路(EOR回路またはXOR回路)
3-4 半加算器と全加算器
- 半加算器は,どんな理屈で出来ている?
- 全加算器は,どんな理屈で出来ている?
3-5 ビット操作とマスクパターン
- ビットを反転させる
- 特定のビットを取り出す
Chapter4 ディジタルデータのあらわし方
4-1 ビットとバイトとその他の単位
- 1バイトであらわせる数の範囲
- 様々な補助単位
4-2 文字の表現方法
- 文字コード表を見てみよう
- 文字コードの種類とその特徴
4-3 画像など,マルチメディアデータの表現方法
- 画像データは点の情報を集めたもの
- 音声データは単位時間ごとに区切りを作る
Chapter5 CPU(Central Processing Unit)
5-1 CPUとコンピュータの5大装置
- 5大装置とそれぞれの役割
5-2 ノイマン型コンピュータ
- 主記憶装置のアドレス
5-3 CPUの命令実行手順とレジスタ
- レジスタの種類とそれぞれの役割
- 命令の実行手順その①「命令の取り出し(フェッチ)」
- 命令の実行手順その②「命令の解読」
- 命令の実行手順その③「対象データ(オペランド)読み出し」
- 命令の実行手順その④「命令実行」
5-4 機械語のアドレス指定方式
- 即値アドレス指定方式
- 直接アドレス指定方式
- 間接アドレス指定方式
- インデックス(指標)アドレス指定方式
- ベースアドレス指定方式
- 相対アドレス指定方式
5-5 CPUの性能指標
- クロック周波数は頭の回転速度
- 1クロックに要する時間
- CPI(Clock cycles Per Instruction)
- MIPS(Million Instruction Per Second)
- 命令ミックス
5-6 CPUの高速化技術
- パイプライン処理
- スーパーパイプラインとスーパースカラ
- CISCとRISC
Chapter6 メモリ
6-1 メモリの分類
- RAMの種類いろいろ
- ROMの種類いろいろ
6-2 主記憶装置と高速化手法
- キャッシュメモリ
- 主記憶装置への書き込み方式
- ヒット率と実効アクセス時間
- メモリインターリーブ
Chapter7 ハードディスクとその他の補助記憶装置
7-1 ハードディスクの構造と記録方法
- セクタとトラック
- ハードディスクの記憶容量
- ファイルはクラスタ単位で記録する
- データへのアクセスにかかる時間
7-2 フラグメンテーション
- デフラグで再整理
7-3 RAIDはハードディスクの合体技
- RAIDの代表的な種類とその特徴
7-4 ハードディスク以外の補助記憶装置
- 光ディスク
- 光磁気ディスク(MO:Magneto Optical Disk)
- 磁気テープ
- フラッシュメモリ
Chapter8 その他のハードウェア
8-1 入力装置
- キーボードとポインティングデバイス
- 読み取り装置とバーコード
8-2 ディスプレイ
- 解像度と,色のあらわし方
- VRAM(ビデオRAM)の話
- ディスプレイの種類と特徴
8-3 プリンタ
- プリンタの種類と特徴
- プリンタの性能指標
8-4 入出力インタフェース
- パラレル(並列)とシリアル(直列)
- パラレルインタフェース
- シリアルインタフェース
- 無線インタフェース
Chapter9 基本ソフトウェア
9-1 OSの仕事
- ソフトウェアの分類
- 基本ソフトウェアは3種類のプログラム
- 代表的なOS
- OSによる操作性の向上
- API(Application Program Interface)
9-2 ジョブ管理
- ジョブ管理の流れ
- スプーリング
9-3 タスク管理
- タスクの状態遷移
- ディスパッチャとタスクスケジューリング
- マルチプログラミング
- 割込み処理
9-4 実記憶管理
- 固定区画方式
- 可変区画方式
- フラグメンテーションとメモリコンパクション
- オーバーレイ方式
- スワッピング方式
9-5 再配置可能プログラムとプログラムの4つの性質
- 再配置可能(リロケータブル)
- 再使用可能(リユーザブル)
- 再入可能(リエントラント)
- 再帰的(リカーシブ)
9-6 仮想記憶管理
- なんで仮想記憶だと自由なの?
- 実記憶の容量よりも大きなサイズを提供する仕組み
- ページング方式
- ページの置き換えアルゴリズム
- ページングとスワッピング
Chapter10 ファイル管理
10-1 ファイルとは文書のこと
- データの種類と代表的なファイル形式
- マルチメディアデータの圧縮と伸張
10-2 文書をしまう場所がディレクトリ
- ルートディレクトリとサブディレクトリ
- カレントディレクトリ
10-3 ファイルの場所を示す方法
- 絶対パスの表記方法
- 相対パスの表記方法
10-4 汎用コンピュータにおけるファイル
- ファイルへのアクセス方法
- 順編成ファイル
- 直接編成ファイル
- 索引編成ファイル
- 区分編成ファイル
Chapter11 データベース
11-1 DBMSと関係データベース
- 関係データベースは表,行,列で出来ている
- 表を分ける「正規化」という考え方
- 関係演算とビュー表
- スキーマ
11-2 主キーと外部キー
- 主キーは行を特定する鍵のこと
- 外部キーは表と表とをつなぐ鍵のこと
11-3 正規化
- 非正規形の表は繰り返し部分を持っている
- 第1正規形の表は繰り返しを除いたカタチ
- 関数従属と部分関数従属
- 第2正規形の表は部分関数従属している列を切り出したカタチ
- 第3正規形の表は主キー以外の列に関数従属している列を切り出したカタチ
11-4 SQLでデータベースを操作する
- SELECT文の基本的な書式
- 特定の列を抽出する(射影)
- 特定の行を抽出する(選択)
- 条件を組み合わせて抽出する
- 表と表を結合する(結合)
- データを整列させる
- 関数を使って集計を行う
- データをグループ化する
- グループに条件をつけて絞り込む
11-5 トランザクション管理と排他制御
- トランザクションとは処理のかたまり
- 排他制御とはロックする技
- トランザクションに求められるACID特性
- ストアドプロシージャ
11-6 データベースの障害管理
- コミットとロールバック
- 分散データベースと2相コミット
- データベースを復旧させるロールフォワード
Chapter12 ネットワーク
12-1 LANとWAN
- LANの接続形態(トポロジー)
- 現在のLANはイーサネットがスタンダード
- イーサネットはCSMA/CD方式でネットワークを監視する
- トークンリングとトークンパッシング方式
- 線がいらない無線LAN
- クライアントとサーバ
12-2 プロトコルとパケット
- プロトコルとOSI基本参照モデル
- なんで「パケット」に分けるのか