関数プログラミング実践入門 ──簡潔で,正しいコードを書くために
この本の概要
長い歴史のある関数プログラミング。
メジャーな命令型言語の最近のバージョンでは,
関数プログラミングの要素を取り入れた機能が入ってきました。
使っている言語の新機能をうまく活用し,より良い開発につなげるには,
今,関数プログラミングを押さえておくことは効果的ではないでしょうか。
しかし,関数プログラミングにおける思考方法は,
よく知られた構造化プログラミングやオブジェクト指向プログラミングのそれとは
大きく違う面があります。
書き方がわかっても,考え方が伴わなければ,
プログラムとはそうそう書けるものではありません。
本書では,関数プログラミングのエッセンスを厳選解説。
関数型言語Haskell最新版を用いつつ,現場の方々に向けて,
Java 8,C++11,C言語,JavaScript,Rubyをはじめ,
各種の命令型言語との比較や,言語固有の新機能の活用術,注意点も豊富に盛り込みました。
加えて,オススメの開発/設計テクニックと題し,
トップダウンの思考法や,言語の強みを活かす技法もステップバイステップで紹介します。
広くエンジニアの方々へ,関数型言語でも命令型言語でも活かせる
「使える基本」が身に付く1冊をお届けします。
こんな方におすすめ
- 簡潔なコードを書きたい方
- 安全でバグらせにくい,正しいコードの設計/実装に関心のある方々
- JavaやC++などメジャーな命令型言語の新機能と関数型言語の関係に興味をお持ちの方々
目次
- 本書について
- 本書の構成
- 本書で必要となる前提知識
- 謝辞
- 目次
第0章 [入門]関数プログラミング ——「関数」の世界
0.1 関数プログラミング,その前に ——実用のプログラムで活かせる強みを知る
- 関数プログラミングから得られる改善
0.2 関数とは何か? ——命令型言語における関数との違い
- 関数プログラミングにおける関数
- 副作用
0.3 関数プログミングとは何か? ——「プログラムとは関数である」という見方
- プログラミングのパラダイム
- 命令型プログラミングのパラダイム
- オブジェクト指向プログラミングのパラダイム
- 関数プログラミングのパラダイム —プログラムとは「関数」である
- 関数の持つモジュラリティ ──「プログラムを構成する部品」としての独立性
- 他