なぜ,強い会社はICカードを活用しているのか? ――サイバーセキュリティ対策に役立つ理由
この本の概要
IT企業はハッキングの脅威にいつも晒されている。それに対抗する認証技術は日々進歩しているが,悪意ある侵入者と終わりなき戦いを続けている。パスワードに頼る認証はすでに終焉を迎えているが,ICカードでさえも単に導入しただけではムダである。会社の情報資産を守ることは,コンプライアンス的に求められることで,先端的な企業はすでにICカードを導入し成果を上げている。筆者はセキュリティコンサルタントの経験と視点から,ICカード導入を軸に企業のセキュリティを向上させ強い会社を実現する方法を解説する。
こんな方におすすめ
- コンピュータセキュリティの向上を考えている方
- 情報システム部門,もしくはCTO,企業内セキュリティ問題担当者など
目次
第1章 あなたの会社のICカードは活用されていますか?
- 1-1 ICカードが正しく使われていない原因
- 1-2 ICカードがサイバー攻撃への対策となる理由
- 1-3 ICカードの「これまで」と「これから」
- 1-4 ICカードを巡る誤解――データの入れ物としてのICカードの誤解
- 1-5 なぜICカードは発明されたのか?
- 1-6 あなたの知らないICカードの機能
- 1-7 なぜVISAやMasterのクレジット決済カードがフェリカではないのか?
- 1-8 第1章のまとめ
- Column 「ICカードのファイル構造をご存じですか?」
- Column 「AIDの例」
- Column 「スマートカードとICカードの違いとは」
第2章 ICカードの活用とIT成熟度の関係
- 2-1 ICカード導入のハードルが高いのはなぜか
- 2-2 担当技術領域のかべ
- 2-3 成熟度の高いIT環境とは
- 2-4 IT成熟度と情報セキュリティの成熟度の相関
- 2-5 情報セキュリティの成熟度の落とし穴
- 2-6 第2章のまとめ
- Column 「パスワードの解読に関する参考情報」
- Column 「なりすましの可能性」
- Column 「どっちも大事:チームとグループ」
他