理論から学ぶデータベース実践入門 ―― リレーショナルモデルによる効率的なSQL
この本の概要
本書は,DBを使ったアプリケーション開発経験があるエンジニアを対象に,リレーショナルモデルを理解し,より効率的にDB設計を行い,適切にSQLを使いこなすために必要な知識をまとめています。SQLとリレーショナルモデルの関係から述語論理,正規化理論,SELECTの詳しい解説,アプリケーション開発におけるデータ構造,リファクタリング,トランザクションまで理論と実践を併記して解説します。SQLを改めて勉強し直したい人,リレーショナルモデルについてより理解したい人に役立つ必携の1冊です。
目次
第1章 SQLとリレーショナルモデル
1.1 そもそもSQLって?
- リレーショナルモデルを知らなくてもSQLは書ける?
- RDBはリレーショナルモデルを正しく実践してこそ真価を発揮する!
1.2 リレーショナルモデル
- リレーションの定義
- 集合とリレーショナルモデル
- 集合とは
- リレーショナルモデルとNULL
- 有限集合と無限集合
- リレーションの演算
- 制限(Restrict)
- 射影(Projection)
- 拡張(Extend)
- 属性名変更(Rename)
- 和(Union)
- 積/交わり(Intersect)
- 差(Difference)
- 直積(Product)
- 結合(Join)
- コラム 要素にNULLが含まれていると……
- クロージャという性質
- リレーショナルモデルにおけるデータ型
- データ型と変数
- ドメインとは
1.3 SQLにおけるリレーション操作
- SELECTの基本形
- コラム 拡張の評価順
- INSERT(挿入)
- コラム Relvar
- DELETE(削除)
- UPDATE(更新)
1.4 SQLにあってリレーショナルモデルにないもの
- 要素の重複
- 要素間の順序
- リレーションの更新
- トランザクション
- ストアドプロシージャ
- NULL
1.5 まとめ
- コラム リレーショナルモデルは古典的か
- 他