スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス

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出版社:技術評論社
ISBN:978-4-7741-7236-1
本体価格:2,580円
発売日:2015年03月18日
著者:貝瀬岳志,原田勝信,和島史典,栗林健太郎,柴田博志,家永英治 著
この本の概要
スクラムとは何かを一言で表すと,「複雑で変化の激しい問題に対応するためのフレームワーク」です。その特徴ゆえに,スクラムはソフトウェア開発に従事する開発者やマネージャーを中心に,ハードウェア開発など非ソフトウェアの分野にまで幅広く導入されており,最も普及しているアジャイル開発手法です。
本書は,これから組織にスクラムを導入しようとしているマネージャー,すでにスクラムを推進しているスクラムマスター,そしてチームで働くすべての方に向けた入門書です。第一線でスクラムを実践している執筆陣が,スクラムの導入にあたって必要な基本的な知識だけでなく,スクラムの導入後に発生するさまざまな問題とその対処のしかたまでを,幅広く紹介しています。
こんな方におすすめ
- チームで働くすべての方
- これから組織にスクラムを導入しようとしている方
- すでにスクラムを導入しており,より良くしたい方
目次
第1章 ソフトウェア開発の困難にスクラムで立ち向かう
1.1 ソフトウェア開発の困難
- ソフトウェア開発は難しい
- 『人月の神話』に立ち返る
- 本質的な困難,偶有的な困難
- 本質的な困難の4つの性質
- 本質的な困難の構造
- 本質的な困難は解決不可能
- 不可視性がさらなる困難をもたらす
1.2 不可視性によるさらなる困難
- ソフトウェアは目に見えない
- ソフトウェアの表面性
- ソフトウェアの汎用性
- コミュニケーションは目に見えない
- 小さな組織,大きな組織
- コミュニケーションパスの増大
- ビジョンへの時間の影響
1.3 ソフトウェアはどこにあるのか
- ソフトウェアは人々の心の中に
- ソフトウェアは人々のコミュニケーションの中に
1.4 ソフトウェア開発の困難に立ち向かう
- 問題を分解,整理する
- 5W1Hによる問題の分解,整理
- 最高のソフトウェア?
- 5W1Hでわかること
- Whatとしてのソフトウェア
- Howとしての開発プロセス
1.5 スクラムとは何か
- スクラムの定義
- スクラムの由来
- スクラムは日本発?
- 竹内・野中論文
- スクラムの現在
1.6 スクラムで,複雑で変化の激しい問題に対応する
- 複雑で変化の激しい問題とは何か
- 目的の不確実性,手段の不確実性
- 入り組んだ問題,複雑な問題
- 問題に経験主義で対処する
- 反復的かつ漸進的な手法
- スプリント ── 時間を一定に区切って反復する
- WhatとHowにおける検査と適応
- 開発をリードする2つの役割
- プロダクトオーナー ── Whatを担う
- スクラムマスター ── Howを担う
- リーダーシップの基本の2軸
- スクラムにおけるリーダーシップの2軸
- 他