シェルプログラミング実用テクニック
この本の概要
月刊誌『Software Design』の2012年1月号~2013年12月号で連載していた「開眼シェルスクリプト」の内容を大幅に加筆/修正し,書籍にまとめました。
LinuxやUNIXのコマンドは単独で使うよりも,複数のコマンドを組み合わせてこそ真価を発揮します。テキストデータの検索/置換/並べ替え,ファイルのバックアップや削除,数値や日付の計算など活用範囲は無限大。シェルは,端末にコマンドを入力してすぐに実行できるのも良いところ。その場かぎりの作業にこそ,ちょちょいとシェルプログラミングが使えると便利です。本書のいくつもの実例を順に見ていけば,コマンドを自在に組み合わせるために必要なシェルの機能と考え方が身につきます。
本書の後半では,複数のCPUをフルに使って高速で処理する手法にも言及しています。
こんな方におすすめ
- Linux/UNIX利用者全般,プログラマ,インフラエンジニア
- コマンドを自在に組み合わせるコツを知りたい方
- 大量のテキストデータの編集/抽出/集計をすばやく行いたい方
- 手作業でやっている作業を自動化したい方
目次
第1章 準備運動
- 1.1 UNIXとは何者なのか?
- 1.1.1 McIlroyによるパイプの提案
- 1.1.2 grep,sedの誕生
- 1.1.3 「ソフトウェアツール」という言葉の誕生
- 1.1.4 考えられた「もう1つの選択肢」
- 1.1.5 GancarzのUNIX哲学
- 1.2 OSや環境について
- 1.2.1 想定する利用シーン
- 1.2.2 Ubuntu 14.04 LTS
- 1.3 基本操作
- 1.3.1 端末とシェルを開く
- 1.3.2 シェルにコマンドを入力する
- 1.3.3 manを使う
- 1.3.4 ファイルやコマンドの出力を眺める
- 1.3.5 ディレクトリを理解する
- 1.3.6 ディレクトリを移動する
- 1.3.7 ワイルドカードで一度に複数ファイルを指定する
- 1.3.8 パイプでコマンドをつなぐ
- 1.3.9 シェルスクリプトを書いて実行する
- 1.3.10 ファイルを読み書きする
- 1.3.11 出力を捨てる
- 1.3.12 日本語と英語を切り替える(ロケール)
- 1.3.13 パーミッションを理解する
- 1.3.14 制御構文を使う
- 1.3.15 その他の文法
- 1.4 AWKとsed
- 1.4.1 AWKを使う
- 1.4.2 sedを使う
- 1.5 使用するコマンドのインストール
- 1.5.1 GNU Awkの確認/インストール
- 1.5.2 Open usp Tukubaiのインストール
- 1.6 本書におけるPOSIXに対する立場
- 他