三畳紀の生物
この本の概要
シリーズ5作目は「三畳紀の生物」。地球史上最大の絶滅事件により古生代が終了,時代はついに中生代に突入。中生代最初の時代・三畳紀になると,いよいよ恐竜が登場する。しかし,恐竜だけがこの時代の“登場人物”ではない。イルカのような姿をした魚竜たち,愛嬌ある姿のプラコドンたち,翼竜をはじめとする空飛ぶ爬虫類。そして,登場したばかりの恐竜たちを圧倒する「クルロタルシ類」とその仲間たち。恐竜は勿論のこと,恐竜以外の生物にもぜひご注目頂きたい。三畳紀で繰り広げられる,恐竜と恐竜以外の生物たちの生存競争。そして,恐竜はいかにその競争を勝ち抜いたのか。その秘密が,三畳紀には隠されている。
こんな方におすすめ
- 古生物に興味のある方
- 三畳紀について知りたい方
- ※既刊本に飽き足らないマニアックな方にとくにお薦めです。
目次
1.大絶滅から一夜明けて
- 姿を消したものたち
- 三畳紀という時代
- カルー盆地の生き残り
- ウラル山脈域の事情
- 各地で固有の陸上生態系が築かれる
2.再構築された海洋生態系
- 復活をとげたアンモナイト類
- 糞化石が語る,生態系の回復
- 魚竜,出現する
- 発見された“魚竜の祖先”
- 魚竜,きわめる
- ずんぐり型の海棲爬虫類
- 「奇妙な歯」をもつ海棲爬虫類
- クビナガリュウ類に似た海棲爬虫類たち
- 「羅平」―期待される新たな発掘地
他