白亜紀の生物 上巻
この本の概要
これまで当シリーズでは,1冊に1つ,もしくは2つの地質時代をテーマにしてきました。
しかし「白亜紀」はお伝えしたい情報が多いため,上下の2巻構成となりました。
上巻には「おおむね」白亜紀前半,下巻には「おおむね」白亜紀後半の情報をまとめたものの,くっきりとした線引きはなく,上巻にも白亜紀後半,下巻にも白亜紀前半の情報を盛り込んでいます。
本書は,シリーズ第7作目『白亜紀の生物 上巻』。
大きな絶滅イベントが発生することなく始まる白亜紀。
ジュラ紀の温暖湿潤な気候がそのまま引き継がれたため,“生物の天国”は白亜紀でも続きます。
恐竜はますます栄え,陸上世界に君臨。
一方で哺乳類も進化を遂げ,恐竜の幼体を襲うほどに力をつけていました。
海においては,アンモナイト類が大繁栄の時代を迎えます。
今回は,アンモナイト類をはじめとする無脊椎動物のために,たっぷり1章分もうけてあります。
北海道や淡路島から産する魅惑的なアンモナイトたちの姿を,存分にご堪能ください。
もちろん,恐竜やアンモナイト類以外の生物も多数紹介してあります。
白亜紀の時代,主に前半とはどのようなものだったのか?
恐竜衰退の前夜を見ながら,白亜紀の生物を俯瞰していきます。
本書のここを見てほしい
- 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
- 世界各地の研究者・組織に協力を頂き,珍しい写真を豊富に掲載。
- 日本産の恐竜,海棲爬虫類等もばっちり。日本の白亜紀も楽しめます。
- 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでもワクワクできます。
こんな方におすすめ
- 恐竜大好きな皆さま
- 古生物ファンの方々
- 化石にうっとりしたい方々
目次
1. 羽毛恐竜の“聖地”
- 白亜紀の“ ポンペイ”
- 鳥類の恐竜類起源説 ― 発見された羽毛恐竜
- 羽毛恐竜たち
- 四肢に翼をもつ羽毛恐竜
- 羽毛をもった“覇者”
- 恐竜を食べた哺乳類
- 繁栄のスタートは樹上から?
- 子を産んだトカゲ
- 喉袋をもつ(?)翼竜
- 最古の被子植物 ― ひと足早く“現代型の植生へ”
- 花と昆虫の共進化が始まる
- 白亜紀という時代
2. 広大な恐竜化石産地「モンゴル」
- 瞬間の化石
- “水のない土地”
- 全身武装の鎧竜
- 誤解だった卵泥棒
- アジアの“恐竜王”
- 姿を現した“謎の恐竜”
- 速さを追求した恐竜
- 長爪にして“メタボ”な恐竜
- 他