2Dグラフィックスのしくみ ――図解でよくわかる画像処理技術のセオリー
この本の概要
スマホやタブレットのグラフィカルインターフェースから,
ゲームの各種アニメーションに至るまで,
グラフィックス技術の存在感は,高まる一方です。
そのような今,
「デジタル画像処理の理論を知る」ことは,
紙や筆/ペン先のような「画材の特性を知る」ことに近い,と著者は言います。
表現手段の構造や性質を掴むことは有用ではないでしょうか。
本書では,基本となる2Dグラフィックスをテーマに,
デジタル画像処理の基礎知識と技法をやさしく解説。
人気急上昇中のペイントツールの開発陣が,
楽しい図解を豊富に盛り込み,
基礎の基礎から,わかりやすく解き明かします。
複雑な画像も,たった1つの「点」から。
ラスト1ピクセルまで綺麗に仕上げたい,
画質をキープしつつ高速に処理したい,
2Dの実力を最大限に引き出したい,
広く,これから各種2Dグラフィックスに携わる方々へ,
今,必要な基本が見えてくる1冊です。
こんな方におすすめ
- これから2DCG,グラフィックスを学びたい初学者の方々全般
- 画質を保ち,高速処理する技術について知っておきたい開発者の方
- 最後の1ピクセルまで綺麗に仕上げる描画技術に興味をお持ちのイラストレーターの方,漫画家の方
- ペイントツールを扱う先生方,講師の方
目次
- 本書について
- 本書の構成
- 本書で必要となる前提知識
- 基本用語の整理
- 目次
第0章 画像処理の技術を学ぶことについて ――道具を知る
0.01 グラフィックスツールやコンピュータのしくみを知る価値 ――データの品質向上,安定した作業環境,技法の習得
- [利点1]データのクオリティが上がる ――1ピクセルも無駄にしない
- [利点2]処理の負荷を下げ,安定した作業環境を得られる
- [利点3]技法を習得しやすくなる
第1章 基本のしくみ ――コンピュータで絵を描くために
1.01 2Dグラフィックスツール,いろいろ ――ツールの広がりと特徴
- (1)画像編集ツール ――おもに画像を編集するために作られたアプリケーション
- (2)ドローツールとDTPツール ――印刷物やデザインのためのアプリケーション
- (3)ペイントツール ――手書きのイラストや漫画を制作するアプリケーション
- イラストを描くツールを取り巻く状況
1.02 画像が表示されるしくみ ――パソコン,スマートフォンのグラフィックス機構
- 今どきの複雑なグラフィックス機構(グラフィックスアーキテクチャ)
- APIを介してグラフィックス処理は行われる
- グラフィックス処理の抽象化が行われる理由
- スマートフォン時代の画像解像度
- 他