老化とたたかう漢方薬入門
この本の概要
漢方は,気・血・水のバランスに基づく自然の摂理に従った医方で,人それぞれの体質と診察所見に,「証」を勘案しながら,一人ひとりにふさわしい治療が施されます。中・高齢者の場合は,生活の不活発から生理学的な不調により,一人で多くの病を抱えたり,あるいは不定愁訴や冷えなどがあるにも関わらず,検査の結果は異常なし,と診断されてしまうこともあります。病気ではない病気状態(未病状態)で悩む人が年々増えているとされます。
本書は,陰陽五行説にのっとって,老化にともなう五臓の変調の解釈と,それに対応する漢方処方を,症状のある体の部位ごとにやさしく解説しています。高齢者のご家族の方にも役立ちます。
こんな方におすすめ
- 漢方薬と老化に興味のある
- アンチエイジングで漢方薬を使いたい人
- 高齢者向けの漢方薬を学びたい人
目次
第一章 中年以降,老化現象はどのように現れるのか?
- 今後も延びる平均寿命
- 加齢と老化の違いは?
- 感覚器・筋肉・骨の変化
- 背骨と組織の変化
- 脳機能の変化
第二章 高齢者の身体的特徴と疾患の特徴とは?
- 20年後の日本は3人に1人が高齢者に?
- 加齢による基礎代謝の低下は病気のもとをつくる?
- 他