ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
全社員が仕事に喜びを感じられる環境を作り
変化を受け入れ喜びに迎える
官僚主義や長時間労働、顧客や社員間の関係性……
企業のブラック化が進行する要因をなくすことは至難の技。
解決のために「見える化」やリーン、シックス・シグマなど、
効果のありそうな経営手法を導入しても、
持続できずにむしろ悪化させてしまうケースがほとんどです。
そもそも年功序列の文化が色濃い日本では、試すことすら難しいかもしれません。
米国で最も民主的な職場と言われるメンロー・イノベーションズ社は、
「働く喜びの追求」を経営の柱にすることで、
このような問題を解決することに成功しました。
本書は、メンロー・イノベーションズ社の経営について、
その創業者かつCEOであるリチャード・シェリダン氏が、
職場に喜びをもたらす知恵を、写真を交えて紹介しています。
それらのほとんどは、通常の会社では聞きなれないもの。
【紹介している手法の一例】
・階層がない組織: 上司が存在しない
・ペアでコンピュータを共有: 常に二人一組で作業を行う
・ショウ&テル: 二週間ごとに進捗と状況を報告する顧客との合同イベント
・デイリースタンドアップミーティング: 毎朝10時の全員参加の民主的会議
・地下駐輪場を使った仕切りのないオフィスでワイワイガヤガヤ働く
・仕事内容や進行、給料までオープンにして、信頼を生む
一見ヘンテコな手法の一つひとつが、社員に安心と成長の機会を与え、
働く喜びと目覚ましい成果を生み出します。そして顧客を仕事に巻きこむことで、
より良い製品を作りあげ、利益を生み出す驚きの手法も惜しみなく紹介。
ビジネスと喜びの意外な関係を本書から学ぶことで、
社員だけでなく顧客からの信頼も得て、会社もちゃんと利益を持続させる
三者一両得の経営を実現できるでしょう。
人員採用から職場環境、プロジェクト管理まで
すべての業務に良い変化を起こせる、経営者必携の本です。