Androidを支える技術〈Ⅰ〉 ──60fpsを達成するモダンなGUIシステム
この本の概要
Androidのインターナル解説書。
根底に流れるモバイルプラットフォームとしての哲学を丁寧に扱い,
最新版(7,N/Nougat)までカバー。
第1巻となる本書では,プラットフォーム戦略の基幹部分を担う「GUIシステム」を主眼に置き,モバイルで主流となったAndroidの中枢を徹底解説。
Androidという巨大ソフトウェアを題材にしつつ,アプリ開発者の方々に身近なテーマの問題設定で,ハードウェアからマルチタッチ/UIスレッド/Handler/Viewツリー/レイアウト/OpenGL ES/バイトコード実行環境まで,ツーランク上のクオリティの製品開発を可能にする技術知識を集約しました。
広くモバイル,Web,デスクトップ,組み込み... 分野ごとの要素技術の壁を越え,さらなるパワーアップをお考えのエンジニアの方々へ,今こそ知っておきたいトピックを凝縮してお届けします。
こんな方におすすめ
- Androidで,ツーランク上のアプリ開発に挑戦したい方
- モバイルプラットフォームの今を本格的に知りたい方
- GUIアプリケーション開発技術を磨きたい方
- Androidのソースコードを読むことになった方
- Androidをテクニカルな観点で押さえたいとお考えのマネージャの方
目次
本書について
第1章 AndroidとGUIシステムの基礎知識 ──モバイルプラットフォームの今と基本を知るために
1.1 Androidと最先端のモバイルGUIシステム ……高まり続ける期待と要求
1.1.1 GUIシステムに対する要求は年々高まっている
- 解像度の向上によるGUIの複雑化
- ユーザーの期待値が高まった
- 開発者の期待値も高まった
1.1.2 AndroidとGUIシステム
- AndroidのスマホはGUIのシステムである
- AndroidのGUIシステムの,アプリ開発者から見た特徴
- ❶マークアップによる記述と動的なツリーの操作
- ❷システムのかなりの部分がJavaで書かれている
- ❸IDEサポート
- ❹豊富なGUI部品と高機能なレイアウト
- ❺解像度非依存な記述
- ❻GPUなどを活かした高速な半透明処理やアニメーション
1.1.3 Androidのバージョンの話
- Column 組み込みシステムとGUIのツールキット
- Column Microsoft OfficeはWPFで書かれていない
- Column Honeycomb ……Androidバージョン小話❶
- 他