ローリーとふしぎな国の物語 プログラミングとアルゴリズムにふれる旅
ローリーと一緒にコンピューターの世界でぼうけんしよう!
本書は、10歳以上の方を対象に、コンピューター科学やプログラミングにおいて基本となる「考え方」を学べるように考えられた本です。
ただし、本編では、「コンピューター」も「プログラミング」も登場しません。主人公の女の子、ローリーの旅を通して、自然と学べるように作られています。
ローリーが旅するふしぎな「ユーザーランド」は、コンピューター科学が現実となった世界です。
「ユーザーランド」に迷い込んでしまったローリーは、個性豊かな人や動物たちと出会ったり、奇妙な町へ行ったり、おかしな問題を解いたりと、楽しくて、ちょっぴり大変な旅を経験します。
ローリーがぶつかる問題には、たとえば以下のようなものがあります。
・すべての町に行きたいとき、どう回れば最短で回れるでしょうか?
・「筋が通っていること」と「合理的なこと」はどんな違いがあるでしょうか?
・「無限の糸」とは「すごく長い糸」のことでしょうか?
・おもちゃのカメに円を書かせるには、どんなふうに命令すればいいでしょうか?
・「一番いいやり方」を探すのが難しい時、ほかにどんな選択肢があるでしょうか?
・「0」は偶数でしょうか? それとも奇数でしょうか?
ローリーは一緒に旅をすることになるカメレオンの「エックスオア」や、旅の途中で出会う組み立て屋の「エポニマスさん」、「ティンカーさん」、「ヒュー・ラスティックさん」、カメの「トータスさん」、配達屋の「ウィンサム」など、いろいろな人からヒントをもらいながら、いっしょうけんめい考えて、進んでいきます。
そんなローリーの物語をドキドキしながら読むうちに、読者は、プログラミングやアルゴリズム、そして“いろいろな問題を解くための考え方”のエッセンスを、いつの間にか身に付けられるでしょう。