プロになるためのJavaScript入門――node.js,Backbone.js,HTML5,jQueryMobile

出版社:技術評論社
ISBN:978-4-7741-5438-1
本体価格:2,980円
発売日:2012年12月07日
著者:河村嘉之,川尻剛 著

詳細は技術評論社サイトへ

 

この本の概要

本物のオブジェクト指向をJavaScriptで実践する方法を解説し,高い評価を得てきた『Java開発者のためのAjax実践開発入門』が,最新のWeb開発事情に合わせ内容を全面刷新。90%以上書き直し,JavaScriptをオブジェクト指向で根底から学ぶトレーニング方法や,Backbone.jsによるサーバサイドの開発,jQueryMobileによるスマートフォン対応など,仕事ですぐに役立つ技術解説を高密度に濃縮。今後10年以上稼ぐための基礎を,スジ良く学べる最強のJavaScript解説書です。

こんな方におすすめ

著者の一言

本書の対象読者

本書は,今までJavaなどの言語を用いてWebアプリケーションを構築していたエンジニアが,JavaScriptの世界に入っていく際にどのような知識が必要か考えて執筆しました。JavaScriptというと,かっちりしたエンタープライズの世界と比べてスピード重視のWeb系のサービスの世界で個々のエンジニアが職人芸的な技を駆使して使っているイメージが強いかもしれません。しかし,今後は様々な場面でJavaScriptの利用も進み,イントラのシステムやSIの現場などエンタープライズの世界でもJavaScriptなしでは語れない時代が来るかもしれません。そのときに本書の内容が皆様のお役に立てばいいと思っています。
本書はある程度プログラム経験がある読者を想定していますが,JavaScriptの文法や基本的な概念にも多くのページを割きましたので,プログラム初心者の方もプログラムの基礎の本を隣に置いて本書を読み進めていただければと思います。

本書の概要

第1章 JavaScript入門

本章では文法の解説に入る準備として,JavaScriptの歴史や特徴を解説します。これらの知識は文法学習の指針となり,さらには現在の技術動向を読み解く上で役立つでしょう。また,サンプルコードを実際に動かす環境として,FireBugとChrome JavaScript コンソールのインストールと操作方法を紹介します。以降のサンプルコードは本ツールを使用して実際に試していきましょう。

第2章 JavaScriptの文法

本章ではJava言語やC言語などの習得者向けに,JavaScriptを基礎から応用まで解説します。レベル毎に別けて構成しましたので,不安となる箇所から重点的に読み進めて下さい。なお,解説では仕様上の用語を使用し,挙動が複雑な箇所はメモリイメージで解説するように努めています。これらをマスターすると技術者同士のコミュニケーションが円滑となるので,ぜひ取り入れてみてください。

第3章 DOMとXHR

本章ではブラウザのAPIとしてDocument Object Mode(DOM)とXMLHttpRequest(XHR)を解説します。これらのAPIを直接操作する場面は少ないですが,原理を理解することはブラウザの限界を知る上で非常に重要となります。FireBugなどを使用したデバック方法や,jsFiddleの使い方もあわせて解説しましたので,前章と同様に実際に試しながら読み進めましょう。

第4章 jQuery

本章ではクロスブラウザライブラリ入門としてjQueryを解説します。本ライブラリに関しては多くの解説サイトが存在しますので,考え方を中心に解説するように構成しました。具体的にはjQueryオブジェクトからセレクタ,イベント処理,非同期処理などを解説しています。まずは本章で素早く勘所をつかんで,jQueryの本格的な習得に着手してみてください。

第5章 jQuery UI

この章では,jQueryをベースにした画面部品のライブラリであるjQuery UIを紹介します。jQuery UIを利用することにより,見栄えがよくインタラクティブな画面を簡単に作成することができます。この章では,jQuery UIを利用することによって実現できる画面の動きやjQuery UIが提供するウィジットを説明します。加えて,独自のウィジットを作成する方法も説明します。

第6章 HTML5とその周辺のJavaSriptの仕様

HTMLは,Webページの記述言語として多くの場面で使われています。一方,Webアプリケーションの浸透により,HTML4ではカバーしきれない範囲が多くなってきています。そこで,新しい要望を取り入れるために現在策定中の仕様がHTML5です。
本章では,厳密な定義ではHTML5の仕様に含まれない周辺のJavaScript APIも合わせて紹介します。しかし,そのすべてをカバーするのではなく,企業向けアプリケーションを作成する場合に便利だと思われる機能を中心に紹介していきます。

第7章 大規模開発入門

本章ではクライアントサイドの仕上げとして,大規模開発を切り口に高度なトピックを解説します。具体的にはBDD入門としてJasmineを紹介し,さらにJavaScriptのOOPを徹底的に解説します。また,MVC入門としてBackbone.jsを解説します。これらの知識は自分一人がコーディングするような小さなロジックでは使いませんが,分業が必要な規模となると不可欠となります。一歩先のJavaScript開発を楽しんでみましょう。

第8章 jQuery Mobile

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの浸透に伴って,アプリケーションのインターフェースを,通常のPC向けに加え,モバイル用を提供するこ とが重要になってきています。そこで,モバイルデバイス向けのJavaScriptライブラリとして,本章ではjQuery Mobileを紹介します。jQuery Mobileはその名の通り,jQueryをベースにモバイルデバイス向けに拡張したものです。

第9章 モバイルデバイスでのHTML5と周辺APIの利用

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでは,ほとんどの場合,Webブラウザが動きます。最新のモバイルデバイスバイスのブラウザはHTML5をサ ポートしていることも珍しくありません。それに加え,カメラやGPSなどのモバイルデバイスならではの機能もあります。本章ではそれらの機能を モバイルデバイス上でブラウザからJavaScriptを通して利用する方法を紹介します。

第10章 node.JS

もともとはブラウザ上で動くスクリプト言語として誕生したJavaScriptですが,ブラウザ以外の実行環境でも活用が進み始めています。その一つにサーバサイドでの活用が挙げられます。この章では,サーバサイドのJavaScript環境としてnodeを紹介します。nodeを用いてWebアプリケーションを作成する基本的な方法から外部リソースとの連携までカバーしていきます。

第11章 express

前の章でnodeを利用してサーバサイドでJavaScriptを動かし,Webアプリケーションを作成できることを説明しました。nodeは様々な機能を提供しているのですが,それらのAPIは少々低レベルのレイヤのものにフォーカスしているように思えます。より便利にWebアプリケーションを作成するために,Webフレークワークが提供されています。本章ではnodeに対するWebフレームワークの一つとしてexpressを紹介します。


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