エディアカラ紀・カンブリア紀の生物

出版社:技術評論社
ISBN:978-4-7741-6084-9
本体価格:2,680円
発売日:2013年11月12日
著者:土屋健 著,群馬県立自然史博物館 監修

詳細は技術評論社サイトへ

 

この本の概要

魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり,知的探究心を呼び起こし,そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を,みなさまにお届けします。

シリーズ1作目は「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」。
故スティーヴィン・ジェイ・グールドの名作『ワンダフル・ライフ』で紹介されたカンブリア紀,その前の時代であるエディアカラ紀生物群,そしてさらにその前の謎多き時代に着目します。
『ワンダフル・ライフ』の刊行から20年余,カンブリア紀の姿がどのように“変化”したのか,本書でぜひご一読下さい。

本書のここを見てほしい

  • 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
  • 世界各地の研究者・組織に協力を頂き,珍しい写真を豊富に掲載。
  • 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでも楽しい。

こんな方におすすめ

  • 古生物に興味のある方
  • カンブリア紀,先カンブリア紀について知りたい方
  • 既刊本に飽き足らないマニアックな方に,特にオススメです

 

目次

第1部 原始生命の時代
原始生命の時代

  • 最初の生命はどんな姿だったのか?
  • 世界最古の動物は,「全球凍結時代」を生き抜いた
  • 「胚の化石」が語る左右相称動物の起源
  • 「世界最古の這い跡」のもつ意味

第2部 エディアカラ紀
エディアカラ紀

  • オーストラリアの丘陵で発見された「先カンブリア時代」の生物
  • カナダの「葉状生物」
  • ナミビアの“ボート ”
  • ロシアの軟体動物
  • その他,世界のエディアカラ生物群
  • 「楽園」とよばれた時代
  • 陸上生物なのか?
  • アヴァロンの爆発

第3部 カンブリア紀
1. 発見物語

  • 聖地「バージェス」
  • チャールズ・ウォルコット
  • ケンブリッジ・プロジェクト

2. ワンダフル・ライフ!

  • カンブリア紀という時代
  • スティーヴン・ジェイ・グールド
  • 美しきレースガニ
  • 奇妙なエビ
  • 五つ眼
  • 幻惑するもの
  • 人類の祖先?
  • 他にもたくさんのワンダフル・ライフ

3. 新たなフィールド

  • 中国,澄江で進む“化石戦争”
  • 澄江のアノマロカリス
  • 澄江のハルキゲニア
  • 澄江のワンダフル・ライフ
  • 最古の魚類

4. 世界のカンブリア爆発

  • シリウス・パセット
  • カンガルー島
  • ユタ
  • オルステン

5. 覇者アノマロカリス

  • 世界各地でみつかる化石
  • 硬い外骨格を噛み砕く?
  • 実は“軟弱者”だったのか
  • 「眼」が語るその生態
  • その進化の系譜

6. 新しいワンダフル・ライフ!

  • 軟体動物だった「一反木綿」
  • 貝殻一枚トゲ多数
  • 巨大な頭部のアノマロカリス類
  • 「イカ」だった「エビ?」
  • 這い回る胃
  • 歩くサボテン
  • チューリップ・クリーチャー
  • 2枚の殻をもった“節足動物のオリジン”
  • ワンダーではない?

7. 「カンブリア爆発」の真実

  • カンブリア爆発とは何だったのか
  • 楽園時代の“コップ生物”
  • プリンのような体と硬い針
  • カンブリア紀の農耕革命
  • “部品”だけの化石群
  • カンブリア爆発の本質
  • 眼の誕生は進化を加速させた
  • 確認された「中枢神経系」
  • カンブリア爆発を促した地球環境

エピローグ

  • すでに始まっていた陸上進出
 
 

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