システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

出版社:技術評論社
ISBN:978-4-7741-6522-6
本体価格:1,680円
発売日:2014年06月05日
著者:斎藤昌義 著

詳細は技術評論社サイトへ

 

この本の概要

国内の需要は先行き不透明。
案件の規模は縮小の一途。
単価が下落するばかり。
クラウドの登場で迫られるビジネスモデルの変革。

工数で見積もりする一方で,納期と完成の責任を負わされるシステムインテグレーションの限界がかつてないほど叫ばれる今,システムインテグレーターはこれからどのように変わっていくべきか?

日本IBMの営業を経て,数多くの企業にコンサルティングを行う著者が,豊富な図解とともに現状とあるべき姿を解説する。

こんな方におすすめ

 

目次

第1章 システムインテグレーションが崩壊へ向かう3つの理由

  • SIビジネスに内在する「構造的不幸」
  • 開発リスクは増大し,案件規模は縮小する
  • 既存の収益モデルを脅かす新しい技術や市場
  • コラム コモディティ化

第2章 ビジネスの変革を妨げる壁

  • SI事業者に内在する3つの壁
  • ユーザー企業に内在する3つの壁

第3章 資産ビジネスからサービスビジネスへ

  • サービスビジネスへのシフトが期待される理由
  • 自社の付加価値をサービスとして提供するには
  • サービスを直販する
  • よそ様のサービスを売るだけでは儲かりません ~株式会社グルージェントの事例
  • 「SIビジネス」を2つに分けて考える
  • 新しい3つの収益モデル
  • クラウドやOSSの普及で,サービスビジネスへのシフトは容易になる
  • コラム サービスビジネスでは「個人力で売る」方法が通用しなくなる

第4章 クラウドを活用する

  • 「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
  • なぜTCOを削減できるのか
  • 基幹業務でも使われるようになりつつある
  • 日米のビジネス環境の違いから読みとく「クラウド導入の壁」
  • 「効率化・コスト削減への期待」は受け入れられない
  • クラウドで変わるITの常識にうまく対処して,その価値を引き出す
  • 3つのクラウドビジネスモデル
  • 受託開発が嫌いなんです ~某中堅ITベンダーの事例

第5章 オープンソースソフトウエアを活用する

  • 伸びないIT市場の中で突出した成長が見込まれる分野
  • なぜ,OSSが支持を集めているのか
  • OSSを利用するメリットとは
  • Consume(消費)からContribute(貢献)へ

第6章 グローバル化に対応する

  • 海外展開にはガバナンスの確保が不可欠
  • 現場に最適化されたプロセスはグローバル展開の足かせになる
  • 文化の違いを理解しなければ失敗する
  • グローバルなリソースを活用できなければ淘汰される

第7章 新たな存在意義と役割へシフトする

  • お客様のCIOの役割を果たす
  • ウォーターフォール型の開発プロセスでは新しい価値を発揮できない
  • 「アジャイル型請負開発」で高品質・短納期・利益拡大を両立させる
  • なぜ,アジャイル開発が受け入れられないのか
  • 日本人が得意とする「改善」をシステム開発で使わないのはおかしい ~NPO法人 ドットNET分散開発ソフトピア・センターの事例
  • サービスビジネスにはマーケティングが不可欠
  • ソリューション営業で差別化できる時代の終わり
  • ソリューション営業からイノベーション営業へ
  • 未知のニーズや課題に向かい,変革のプロセスに関わる
  • 変革の推進者を味方につける

第8章 ポストSIの事業・組織・人をどう創るか

  • 組織の収益区分や業績評価の基準を変える
  • ソリューションではなく「コンセプト」と「デザイン」に気を配る
  • 新規事業プロジェクトの進め方
  • 「自前主義」の限界を突破する
  • 若い人たちにチャンスを
  • みんなの力で会社を変える ~日本ユニシスの事例
 

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