2013年度 コンピュータ書売上ランキング発表! 2014/06/27

コンピュータ関連の書籍を発行する出版社7社が加盟する「コンピュータ出版販売研究機構」(略称:CPU)では、この度、「コンピュータ書籍 書店別 売上ランキング」(2013年度)を発表しました。

 

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2013年度 書店ランキング ベスト200(全国版)

2013年度 書店ランキング 地域別

 

【全国ランキング】全国1位は6年連続でジュンク堂書店 池袋本店! 地方で大躍進店激増

1位~3位に順位変動はなかった。1位のジュンク堂書店 池袋本店は、ランキング発表を開始した2008年度から6年連続の1位となった。

4位~6位では、前年度と入れ替わりがあった。前年度の6位から4位に丸善 丸の内本店が入った。しかし、1ランク後退し5位となった紀伊國屋書店 梅田本店との差数はわずか1冊。その紀伊國屋・梅田は前年度から約3,000冊のダウンとなったが、これは近隣に同じ紀伊國屋書店の新しい店舗(グランフロント大阪店)がオープンした影響があったものと見ている。

9位、10位も入れ替わった。三省堂書店 名古屋高島屋店9位から10位に。ジュンク堂書店 福岡店9位に。昨年は90冊差だった僅差をジュンク堂・福岡が今年は差しきった。

トップ10で前年度比100%を超えたのは2店。紀伊國屋書店 新宿本店102%と丸善 ラゾーナ川崎店103%。紀伊國屋・新宿は2年連続の100%超え。逆に下落率が大きかったのは紀伊國屋書店 新宿南店89%。東京メトロ副都心線の開通で池袋、新宿、渋谷の副都心部で人の流れに変化が出ている可能性もある。

 

今年度は地方の大躍進が目立った。北海道、東北、甲信越、北陸、九州・沖縄で各ブロック上位店舗の多くが全国での順位を上げた。特に北海道ブロックの上位10店はすべて全国でのランクを上げ、東北、甲信越、北陸でも上位10店中、9店が全国ランクを上げている。

一方で、東京、関東、東海、関西は一部大型チェーンを除き停滞気味。コンピュータ書が強いと言われていた首都圏を中心とした大都市に、地方都市が一矢報いたともいえる。

この要因としては、前年度まで売上を牽引していたスマホ関連書籍の動きが影響したものと分析している。都市部では早期に普及した分、需要が一巡するのも早かったと見ている。

 

この他、目立つところでは、伸長率トップは本の学校 今井ブックセンターで前年度332位から今年度197位で135ランクアップ。増床して専門書売り場を広げたことがラックアップの大きな要因と思われる。

78位の三省堂書店 大宮店は前年度から70ランクアップしている。こちらは近隣大型店(ジュンク堂書店)の移転のための一時閉店による集客増が大きく作用したと思われる。

200位の丸善 八尾アリオ店55ランクアップで初のランクイン。前年のリニューアルによりコンピュータ書の売上が大きく伸びた。

 

【ブロック別】東北はトップ10すべてが全国順位アップ!ブロック内の順位変動は少数

【北海道】ブロックでは、トップ10コーチャンフォー6店ランクイン。三省堂書店 札幌店4位から3位へ。ブロック内での変動は小さかったが、10位までがすべて全国順位を上げた。

【東北】も上位10店が全国順位を上げた。蔦屋書店 仙台泉店5位にランクイン。

東京以外の【関東】では、11位の紀伊國屋書店 ららぽーと横浜店が前年度から4ランクアップ。全国ランキングでも触れた三省堂・大宮店18位アップが目立つが、ある意味、これは近隣のジュンク堂(移転のため一時閉店)がよく売っていた証左とも言える。

【甲信越】もトップ10のうち9店が全国ランクを上げた。ブロック内では、前年度の14位から蔦屋書店 長岡古正寺店がトップ10入り。

トップ10がすべて全国ランクを上げた【北陸】。前年度10位のBOOKSなかだ 本店 専門書館7位へ。しかし、同店は前々年度4位で、戻してきた印象。

【東海】では、三省堂書店 名古屋高島屋店1位をキープ。5位にMARUZEN & ジュンク堂書店 新静岡店が上がり、近隣で4位の戸田書店 静岡本店と激しく競り合っている。

【関西】では、3位と4位が入れ替わった。他で目立つところでは、ジュンク堂書店 京都店10位から7位へ。ジュンク堂書店 姫路店21位から15位へ。

【中国】は変動が少なかった。トップ10では78位が入れ替わった程度。

【四国】も変動は少ない。1位は宮脇書店 南本店が守った。他地方ブロックと異なり、全国順位を下げている店も目立つ。

【九州・沖縄】では、ジュンク堂書店 鹿児島店12位から9位へ上昇。

 

スマホ関連はやや落ち着きが。Windows XPのサポート終了で、8.1関連が活性化

数年来、コンピュータ書の市場を活性化したスマホ関連の売れ行きが落ち着いた。需要が一巡したものと見られる。そうした傾向が早く出る首都圏、関西圏の書店にその影響が出た。

2014年に入り、Windows XPのサポート終了により、最新バージョンであるWindows 8.1の需要が高まった。このため、書籍の市場でもその売れ行きが高まり、「8.1バブル」(あるいは「XPバブル」)と言える状況になった。

こうした動きはあったものの、全国トップ200店の売上冊数は前年度比95.9%だった。他の分野同様に厳しい流れが続いていることは否めない。

 

※コンピュータ書籍 書店別 売上ランキングの集計方法および対象期間について

「コンピュータ書籍 書店別 売上ランキング」(2013年度)はCPU加盟会社7社より提出された売上冊数の合計で算出しています。各社の売上は各社が独自に集計した売上データです。

今回発表した2013年度のランキングは、20134月から20143月までの1年間を対象としています。この期間中に開店した新規店舗、同じく閉店した店舗については1年間の売上でないことから除外しています。また、7社の売上データが揃わない店舗や、諸事情により正確な集計ができていないと思われる店舗については除外しています。

 

コンピュータ出版販売研究機構について

加盟会社:(株)インプレスコミュニケーションズ=71日より、(株)インプレス、 (株)オーム社、 (株)技術評論社、

 (株)翔泳社、SBクリエイティブ(株)、 (株)ビー・エヌ・エヌ新社、 (株)マイナビ  (以上7社)

 

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