2018年度 コンピュータ書売上ランキング発表(第9回CPU大賞) 2019/07/01

コンピュータ関連書籍を発行する出版社7社が加盟する「コンピュータ出版販売研究機構(略称:CPU)」では、

この度、2018年度におけるコンピュータ書籍の書店別販売実績ランキングを含む第9CPU大賞を発表しました。


 

ランキングのダウンロードは下記リンクよりご参照ください。

2018年度 コンピュータ書売上ランキング(ベスト200・地域別)


1.全国書店ランキング 20184月~20193月の1年間のコンピュータ書籍の販売実績から上位店を表彰)

紀伊國屋書店新宿本店がV3を達成!


  【第1位】 紀伊國屋書店新宿本店(東京都) (販売冊数76,791冊 前期比106.6%

  【第2位】 ジュンク堂書店池袋本店(東京都)(販売冊数68,755冊 前期比104.7%

  【第3位】 丸善丸の内本店(東京都)(販売冊数49,106冊 前期比104.4%)


紀伊國屋書店新宿本店は、コンピュータ書の主力商品を他フロアでも仕掛け展開し、売上を伸長させV3を達成した。

ベスト3は昨年から変動はないが、上位10位以内においては、三省堂書店名古屋本店が前年15位から7位となり(前期比131.6%)、ベスト10入りをするなど入れ替わりが見られた。

尚、ベスト10位中7店舗が前期比で100%を超える実績を残している。一方、ベスト100位内においては、前年度を越える実績を残した書店は78店舗(昨年81店舗)で、その中で「2ケタ以上」の伸びを示した書店が16店舗(昨20店舗)であった。

 

全国調査書店(約2,000店)平均前期比が104.7


また、集計対象の約2,000店での平均前期比が104.7%と100%を越えていることは、昨今、書籍の販売不振と言われる状況の中においてはグッドニュースであった。この高実績はCPUが手掛ける「棚分類コード」において各社実績を調べたところ、今後さらに広がりが期待できる「Python159.7%)」「人工知能(151.4%)」「子どもプログラミング(117.9%)」などの7つのジャンルで、前期比冊数16.4万冊増、116.9%と大きな伸長があったことが要因と言える。


ジャンル

棚分類コード

2017年度

2018年度

昨年対比

Python

B2-23

65,970

105,401

159.77%

子どもプログラミング

B2-52,D1-12

36,220

42,707

117.91%

Excel

B3-03

487,404

460,316

94.44%

クリエイティブ

B4-01

182,020

274,090

150.58%

JavaScript

B6-02

40,948

50,444

123.19%

人工知能

B8-01,B8-02

40,756

61,737

151.48%

IT パスポート

H1-01

118,378

141,890

119.86%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.書籍部門(全国の主要書店のコンピュータ書担当者173名に投票いただき評価された新刊書籍を表彰)

「ドラゴンクエストXを支える技術  大規模オンラインRPGの舞台裏/

技術評論社 刊」が、ジャンルを跨いで売上に貢献。


 【第1位】 「ドラゴンクエストXを支える技術 ── 大規模オンラインRPGの舞台裏/技術評論社 刊」

書店担当者が選んだ理由:「大ヒットゲームを題材とすることで一般の読者も手に取りやすく、書店としても展開しやすかった」「ゲーム制作者のみならず、プレイヤーにも訴求する内容で幅広い層に支持された」「技術者のみならず、普段コンピュータ書を買わないようなドラクエファンも多数購入してくれた」「企画力。切り口の面白さ。PC書の可能性を広げるきっかけとなるであろう1冊」など。

  【第2位】 「スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング/インプレス 刊」

  【第3位】 「配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉 心に響く和のデザインがつくれる本/SBクリエイティブ 刊」

 

上位に入選している書籍は、いずれもコンピューター書でありながら、PC棚のほか話題書コーナーやビジネス書棚など他ジャンル棚での展開を行うことで、幅広い購買者の目に留まったことが売上を伸ばした要因と思われる。また、日々変化していく技術のカテゴリーにいち早く対応し、購買者のニーズに合った書籍が大きく評価されている。

 

※コンピュータ書籍 書店別 売上ランキングの集計方法および対象期間について

「コンピュータ書籍 書店別 売上ランキング」(2018年度)は、CPU加盟会社7社より提出された売上冊数の合計で算出しています。各社の売上は各社が独自に集計した売上データです。今回発表した2018年度のランキングは、20184月から20193月までの1年間を対象としています。この期間中に開店した新規店舗、同じく閉店した店舗については1年間の売上でないことから基本的に除外しています。また、7社の売上データが揃わない店舗や、諸事情により正確な集計ができていないと思われる店舗については除外しています。

 

3.【第9回 CPU大賞 受賞一覧】

 

①売上部門:1年間(20184月~20193月)のコンピュータ書籍の販売実績から上位3書店を表彰

※販売実績はCPU加盟社が独自に集計した売上冊数の合計です。

【第1位】紀伊國屋書店 新宿本店(東京都)   販売冊数76,791冊 前期比106.6%

【第2位】ジュンク堂書店 池袋本店(東京都)   販売冊数68,755冊 前期比104.7%

【第3位】丸善 丸の内本店(東京都)        販売冊数49,106冊 前期比104.4

 

②書店部門:コンピュータ書籍の販売における取り組みにおいて、創意工夫や際立った努力が見られた書店を表彰

・丸善 日本橋店(東京都)

MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店(東京都)

・有隣堂 横浜西口店(神奈川県)

・くまざわ書店 ペリエ千葉本店(千葉県)

ACADEMIAイーアスつくば店(茨城県)

 

③新人部門:フェアや情報活用などコンピュータ書の販売を積極的に取り組んで頂いた新人担当者(コンピュータ書を担当して3年以内)を表彰

・三省堂書店 東京駅一番街店(東京都)

・ジュンク堂書店 吉祥寺店(東京都)

・有隣堂 藤沢店(神奈川県)

MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店(大阪府)

 

④関西支部部門:関西地区のコンピュータ書籍の販売における取り組みにおいて、創意工夫や際立った努力が見られた書店を表彰

・該当なし

 

⑤青年団部門:CPU加盟出版社の商品を積極的に展開/販売いただいた店舗を表彰

・紀伊國屋書店 佐賀店(佐賀県)

 

⑥特別賞:コンピュータ書の増売に活発に取り組み、CPUの活動とも積極的に連携・店舗売上をアップいただいた法人を表彰

・株式会社くまざわ書店 

CPUが、株式会社くまざわ書店各店のPC書担当者を対象とした勉強会を実施。

その後CPUフェアなどを開催し、PC書の拡販に努めている。

・大学生協事業連合 

従来は理工書を対象とした拡販企画を実施していたが、2019年度から年間を通し、新たにPC書を対象とした拡販企画も実施している。

 

⑦書籍部門:全国主要書店コンピュータ担当者に投票いただき、評価された新刊書籍を表彰 ※20193月発表

・ドラゴンクエストXを支える技術 ── 大規模オンラインRPGの舞台裏(ISBN978-4-297-10174-9

発売:株式会社技術評論社  著者:青山 公士 著

  

コンピュータ出版販売研究機構について

 加盟会社:(株)インプレス、SBクリエイティブ(株)、(株)技術評論社、(株)秀和システム、(株)翔泳社、(株)マイナビ出版、ソシム(株)

*ソシム(株)は、準加盟社として2019年4月1日を以てCPUへ正式加入となり、加盟は上記7社となりました。


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